#13 サドル・ハックルの品不足懸念
2011年 04月 03日
米国のダラス近郊に「Fly Tier's Primer」という、フライフィッシング商品の輸出をしている会社があって、日本では手に入れにくいマテリアルやAri’s Hart Reel、Godfrey Reel、Richardson Chest Fly Boxなどを取り扱っている。経営者の中村泰さんはPaul Schmooklerの”Rare and Unusual Fly Materials”のvol.1とvol.2の両巻にフライが掲載されているサーモンタイヤーで、マテリアル関連の情報に詳しい。前回の記事に対して以下のようなメールをいただいた。
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サドルハックル、確かに、この2週間ほどの間に10件近く、ローカルの問い合わせがありました。それも全部が女性から。最初の2~3件はワケが分からなかったので真剣に対応しましたが、テレビのニュースで取り上げられたのを観て納得。どうやら普通のショップ、特に西海岸側ではグリズリーやクリーのサドルが品切れになってきているようです。ウチに最初に問い合わせがあったものは「グリズリーをグリーンに染めたのが欲しい」なんていうのがあり、どんなパターンを巻くのかって聞いたら、「I don't know what you are talking about, but do you have it or not?」って言うもんで、ウチは輸出しかしていないからって言ったら、いきなり切られました。で、サドルフェザーを髪の毛に留めるのにビーズヘッドが使われるので、これも店頭から姿を消しつつあるみたいです。何処の世界にも直ぐに買占めに走る人がいるけど、フライ・タイイング業界においての市場在庫は普通どれも1ダース以下。週に1個づつで月に4個も出ればベストセラーとか。先週あったタングステンのビーズの問い合わせはこの事だったんだ! といまさらながらに気づいた次第です。
by flybito
| 2011-04-03 09:28